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研究成果

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Study

研究テーマとしては,医療,治療,環境に関する研究を行っています.例えば,下記のようなテーマを近年は行っております.

・補助人工心臓用ワイアレス電力伝送システム

 

・医療機器の電磁妨害波に関する研究 (サンメディカル技術研究所,国循,東京女子医大との共同研究)


・電磁波を人体に照射したときの電磁生体影響の検討


・体内センサ(カプセル内視鏡等)のためのワイアレス電力供給システム


・体内―体外間の高効率高速通信システム


・手術時に使う生体組織の融着システム(茨城大,東京医科歯科大との共同研究)


・ハイパーサーミアによる癌治療システム


・コンクリート建造物の高周波電気特性の測定(建設会社との共同研究)


・電磁治療解析用の詳細人体モデルの作成


・室内ワイアレス電力伝送システム

 

・演奏者や指揮者の生体センシングなど(広島大,音楽家数名との共同研究)

 

 


研究室で発表した論文の一部 (一部ダウンロード可)

(1)医学系

・完全埋込型人工心臓用体外結合型経皮エネルギー伝送システム―電気工学的観点からのin vitroおよびin vivo評価―,人工臓器,第27巻第2号,pp.341-346,1998.(PDF)

 

・Analysis of Specific Absorption Rate and Current Density in Biological Tissues Surrounding Energy Transmission Transformer for an Artificial Heart: Using MRI-based Human Body Model, Artificial Organs, 34, 1, pp.E1-E9, Jan 2010  

 

(2)電磁環境,電気系

・完全埋込型人工心臓用経皮エネルギー伝送システムのEMC,電気学会論文誌C,第123巻第7号,pp.1219-1227,2003年7月.(PDF)

 

・Analysis of Current Density and Specific Absorption Rate in Biological Tissue Surrounding Transcutaneous Transformer for an Artificial Heart, IEEE Transactions on Biomedical Engineering, Vol.55, No.1, pp.205-213, Jan. 2008 (PDF)

 

・Design and development of low-loss transformer for powering small implantable medical devices, IEEE Transactions on Biomedical Circuits and Systems, VOL. 4, NO. 2, pp.77-85, APRIL 2010 (PDF)

 

・Electric Power Feeding Room for Notebook Computers - Analysis of SAR and Internal Electric Field in Human body -, Proceedings of the 2011 International Symposium on Antennas and Propagation (ISAP 2011), FrE3-3, p.1-4, JeJu, Korea, Oct. 25-28, 2011.


研究と関連している学会

日本人工臓器学会、日本生体医工学会、ライフサポート学会、日本人間工学会、IEEE(バイオメディカル、EMC,電力伝送関連)、ASAIO、バイオメカニズム学会、日本機械学会(特に医療機器分野,精密機器分野)、電気学会、電子情報通信学会(電力伝送,EMC, アンテナ,通信関連),日本生活支援工学会, ハイパーサーミア学会,日本AEM学会.

 

 

共同研究・仲良くしている大学など

医療機器メーカ,国立循環器病研究センター人工臓器部,建築業界企業,サンメディカル技術研究所,茨城大学,芝浦工業大学,東京電機大学,東京女子医科大学,東京医科歯科大学,理化学研究所,植野音楽芸術・電子技術研究所 等

 

コメント

電気・電子・電磁波技術を使った治療機器や人工臓器は,いままでほとんど治療に利用されていませんでした,しかし,最新の技術を使ってこれらの治療機器を開発すれば,今まで助からなかった患者さんを助けることでき,医学に大変貢献できることが世界中の医学研究から明らかになってきました.日本では,あまりニュースにはなりませんが,循環器(心臓・血管),消化器,癌の治療などの分野で,これらのハイテク医療機器は次々と誕生しています.膨大な需要があるにも関わらず,研究が追いついてないのが現状です.我々は10年先まで考えた新しい医療機器を開発することを,目的にしています.大きな夢を持って,じっくり考えて,世の中に貢献できるものをつくっていきたいと思っています.また,最先端の医療機器を研究開発できる力を持った優秀な人材を,医工学界や社会に生み出していきたい思っています.


募集状況

いろいろなテーマをみんなで手分けして行っています.優秀な学生は1人で3〜4個のテーマを掛け持ちしている学生もいます.少なくとも、1〜2個はテーマを持ち、先輩とチームを組んで研究します。日本初の医療機器を作ってみたいと思っていたり,電磁波を用いた研究に興味を持っている博士課程学生,大学院研究生等を募集しています(学外,海外,社会人含む)

これから研究を始める学生へ

研究をこれから始める3年生や、大学院に入ったばかりのみなさんに向けてかきます.皆さんは,“将来ずっと研究をしたい”と考えていると思いますが,どうしたらこれができるのでしょうか.もちろん、大学にいる間に,日本発、世界初の今までになかった新しいものを作る!ことができ,誰からも認められる有名な研究者になってしまえばよいのですが、それには時間が短すぎます。
 では、開発途中段階にいるみなさんが、大学や大学院を卒業して,数十年経ってからも,研究者として生き残っていくためには,今,何をやっておけばよいのでしょうか.研究ができる力を身につけておくことです.また,研究ができる人と誰からも認められる成果をつくっておくことも重要になります.成果の指標や成績の指標は何かというと、世界でも日本でも,一般的には、学会での発表数やその内容(クオリティ)、学会誌に自分の論文が掲載された本数やその内容(クオリティ、インパクト)、になります。将来、研究や開発を行いたいと考えている人は、民間でも大学でも、学会で発表したり論文投稿したりできる力(研究を行う力)は、とても重要になります。学会で発表できるということは,論理的に物事を考えることができ,実験などがきちんとでき,さらには,研究チーム内でも人間的にうまくやっていけるということ意味します.世界にとび立ちたいと思っているひとは、なおさらその“研究を行う力”があるという証拠が必要です(英語以外に・・)。 研究を行う力がある人は、たとえ研究分野が変わっても、すぐに実力が発揮できるため、詳細な分野にとらわれる必要はあまりないと思います。多少分野はずれていても、実力があることを一度だけ見せておく必要があるのです。そのため、医療工学で成果を上げた人が、医療系の企業にしか入れないということは決してなく、情報系(NTTやパナソニック、ソニーなど)の分野の企業に就職することも普通によくあることです。
 柴研究室では、学会発表、論文投稿をとても活発に行っています。最初は、何度も学会で発表している先輩とチームを組んで研究し、先輩の研究の手伝いなどもしていきます。そのうちに、研究や実験のやり方や、測定器の使い方,学会発表用の実験データの取り方のノウハウや、論文の書きかた、実験計画の立て方,研究の考え方なども学んでいけます。もちろん、医学や生物の知識はなくても、問題ありません。電子電気工学の知識は必要ですが、その他の専門知識は、研究室に入ってから自然に身についていきます。また、他の施設の方との共同研究(病院、大学、企業)も活発に行っているため、外の世界のことも学べます。B4から入り、M2になるころには、査読付き論文が1本以上あり、学会発表件数が10本以上になる人もいます。成果が上がるかどうかは、研究室や先輩の雰囲気や、周りの環境に大きく影響されるので、将来、確実に研究を行いたいと思っているのなら、大学や大学院で,研究を活発に行い,学会発表を多くしておくこと、また、それができる環境に身を置くことを強くすすめます。柴研の成果はこちら