研究室の歴史 The History od Our Laboratory

当研究室は昭和54年の内山久雄先生の東京理科大学への赴任を機に、測量研究室(丸安隆和教授)の片隅に『交通計画』や『地域計画』の分野を扱う研究室として開設されました。当時は教員1名、大学院修士課程1名、 学部生(4年生)5名のこぢんまりしたスタートでした。
その後、昭和58年に菅原操先生(現:海外鉄道技術協会理事・最高技術顧問)を迎え、当研究室は徐々に発展していきました。平成18年には寺部慎太郎先生,平成27年には康楠先生を、平成28年には柳沼先生を迎え、現在では、平成28年には内山嘱託教授、寺部教授、柳沼講師、康楠嘱託助教を中心に、大学院修士課程2年が5名、大学院修士課程1年が5名、学部生16名で構成される全26名の大所帯となっています。また、現在までに、500名を超える卒業生を輩出しています。

5号館

研究室の概要 a Summary of Our Laboratory

常磐道柏IC

前期は統計学、多変量解析、非集計分析など、研究を進める上での基礎的な各種手法を学ぶと共に、各テーマに関する既存研究をレビューし、研究の方向性について検討・議論しています。後期になると、各自具体的に研究を進めるとともに、週に1度の研究進行状況を発表します。
主な研究テーマは、鉄道計画および地域計画支援システムの開発、道路交通計画、都市鉄道計画、幹線交通流動分析などです。

主な研究内容 Research Specifications

卒業研究のテーマは社会資本の整備計画に関するトピックであり、平成19年度は以下の具体の内容に焦点をあてました。

前期は統計学、多変量解析、非集計分析など、研究を進める上での基礎的な各種手法を学ぶと共に、各テーマに関する既存研究をレビューし、研究の方向性について検討・議論しています。後期になると、各自具体的に研究を進めるとともに、週に1度の研究進行状況を発表します。
主な研究テーマは、鉄道計画および地域計画支援システムの開発、道路交通計画、都市鉄道計画、幹線交通流動分析などです。

  1. PI(パブリック・インボルブメント)関連
    • 個人特性も踏まえた事業説明会における効果的な説明・回答法の提案
    • 社会基盤整備の広報資料における視認による市民意識に関する研究
    • 道路関連ラジオニュースが交通基盤整備事業への意識に与える影響
  2. 都市鉄道関連
    • 鉄道利用者の鉄道経路認知特性に関する研究
    • 羽田空港の国際化による首都圏の空港圏域の変化について
    • 高齢社会における首都圏郊外地域の公共交通機関の今後のあり方
      ―埼玉高速鉄道沿線地域を対象として―
    • 鉄道経路選択行動分析における選択肢集合設定方法に関する研究
    • 鉄道経路選択Webサイトに関する利用実態の特徴分析
    • 総武流山電鉄の利用促進のための考察
    • 鉄道駅におけるエスカレーターの利用実態調査と利用形態の考察
  3. 幹線交通関連
    • 観光旅行者の意識要因が幹線交通機関の選別・選択行動に及ぼす影響に関する研究
  4. 道路交通関連
    • 松戸野田有料道路の無料化が周辺道路に与える影響
    • 突発事象発生時における所要時間変化に関する研究
    • 道路周辺状況を考慮した交通量配分モデルの構築
    • 都市間高速道路と鉄道新線の連携によるダイナミック・パーク&ライド施策の実現可能性の検討
    • 心拍変動を用いた自動車走行時におけるドライバーのストレス評価に関する新たな解析方法
    • ドライビングシュミレーターにおける追従挙動観測
  5. 地域計画関連
    • 都心の再開発における事業方法と地域特性の関連性について
    • 自動車の走行距離課税導入時における課税額算出方式の検討
    • 河川からの景観を軸にした日本橋川沿岸整備の考察
    • 地方自治体の少子化対策に関する一考察
  6. 歩行者流関連
    • 鉄道駅構内における歩行者の属性別歩行挙動分析
    • 歩行者動線自動取得システム構築及び動線取得精度に関する研究
    • 歩行者軌跡データを活用した歩行者シミュレーションモデルの構築
  7. 観光交通関連
    • 全国観光動向調査の個票データ整備及び個票データを用いた時系列分析
    • 首都圏における観光行動の実態把握に向けたSNS及び自空間データの利用検討
    • 地方都市活性化にご当地グルメが与える影響
  8. 交通新聞記事関連
    • 交通に関する新聞報道量の比較分析

最後に Lastly

我が研究室は単に研究を行う機関ではなく、相互理解を深める中で個人の資質を見出し伸ばしていく教育機関であります。これは当研究室開設以来の基本理念で、このような環境の下で、私たちは理想とすべき交通インフラやそのソフトの形成のため日夜努力を続けています。