研究目的
 黒鉛粒子は、優れた導電性・耐熱性・耐薬品性などを有し、かつ安価であるため様々な分野で利用されている。しかし、機械的強度が弱いという欠点を有し、これが問題となる場合がある。黒鉛粒子の導電性を低下させずに高強度の複合粒子を調製することができれば、さらに応用分野が広がると考えられる。そこで本研究では、黒鉛粒子表面をアモルファスカーボンで被覆することにより、強度を向上させたアモルファスカーボン被覆黒鉛粒子の調製を試みた。

将来の方向性
 現在までに、カーボンブラック添加後のボールミル混合やポリマー修飾後の炭化処理により、アモルファスカーボン被覆黒鉛粒子の調製を試みた。カーボンブラック添加量やポリマー修飾の条件を検討することにより、様々な物性値を有するアモルファスカーボン被覆黒鉛粒子を調製し、新たな分野へ使用されることを期待している。

キーワード

 黒鉛粒子・電気抵抗率・ポリマー修飾


関連装置

走査型電子顕微鏡      →  粒子の表面状態の観察
遊星ボールミル       →  粉体の混合による複合粒子の調製