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    安心・安全・安価な材料を用いた太陽電池に関する研究

     現在の半導体材料の主流はシリコンとされていますが、私たちはシリコンにない特徴をもつ硫化物半導体材料を用いて様々な機能をもつデバイスを作製しています。



    硫化物班では地殻中に豊富な金属で人体に無害な原料である、銅やスズと硫黄を用いて、CTSやSnSと呼ばれる半導体を作製し、太陽電池などの半導体デバイスの開発を行っています。



    CTS、SnS太陽電池は硫化法で作成します。硫化法は、硫黄粉末を加熱して硫黄ガス雰囲気を石英管内に作り出すことで、中に入っている銅やスズ金属と化 学反応させる方法です。これにより、簡単に金属と硫黄が反応して半導体となります。硫化物班では変換効率向上に向けた取り組みとして、不純物の添加を行っ たり、硫化条件をコントロールしたりしています。



    従来の太陽電池はSiを使用しています。Siの特徴として、理論変換効率が29%と高いものの、製造工程が複雑だったり、光の吸収のしやすさを表す光吸収 係数が低いことから、薄膜化が難しいことが挙げられます。一方、CTS・SnS太陽電池は、理論変換効率が32%程度とシリコンより高いだけでなく、製造 工程が簡単で、光吸収係数がSiより100倍大きいので薄膜化がしやすく、コストを低く抑えられることが特徴です。


    (文責:篠田・庄司)
    Last update :2022/06/18
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