以下に本学環について簡単に補足説明させていただきます.こちらも併せてご覧いただけますと幸いです.
(なお,他大学にも学士課程の学部相当の教育組織「学環」がかなり増えてきました(詳細は下記の「補足3」をご覧ください)):
(明星大学のデータサイエンス学環の紹介)
(歴史)
日本初の「データサイエンス学部」が2017年4月に滋賀大学に新設
首都圏初の「データサイエンス学部」が2018年4月に横浜市立大学に新設
私立大学初の「データサイエンス学部」が2019年4月に武蔵野大学に新設,そして 2021年4月には立正大学にも新設
女子大学初の「データサイエンス学部」が2023年4月に京都女子大学に新設
日本初の「データサイエンス学環」が2023年4月に明星大学(東京都日野市)に新設(なお,「学環」は学士課程である「学部」に相当)
(データサイエンス学環)
明星大学「 データサイエンス学環 」は,「データサイエンス学部」相当に加えて,既存の3学部(情報学部,理工学部,経済学部)との緊密な連係・協力の下,「応用」には関しては,学部横断的な専門教育を行います.
「データサイエンス学環」では,「教養科目(全学共通科目)」に加えて,専門科目は3つの科目区分からなります:
「基幹科目」「研究実践科目」・・・2023年4月に開設されたデータサイエンス学部相当の重要な中心的(コア)な専門科目
(データサイエンス概論,基礎解析学,線形代数学,統計学の6科目,AI・機械学習,計算機関係などの講義科目,
データサイエンス演習・実践,卒業研究などの科目)
「応用科目」・・・・既存の3学部のデータサイエンスに関する専門科目
イメージとしては,
「 データサイエンス学環 」= 「教養科目」+ 「データサイエンス学部相当に関する中心的(コア)な専門科目」
+ 「既存の3学部のデータサイエンスに関する応用科目」
なお,卒業に必要な単位数の少なくとも15%は「応用科目」です.
したがって,「データサイエンス学環」は「データサイエンス学部」とほぼ同等といえますが,「学環」では,幅広くデータサイエンスの応用が学べるかと思います.
別の見方をすると,「学環」は「データサイエンスのコアな専門科目」を学びの中心に置き,3学部の学び「応用科目」を環状につなぎ,学部の垣根を越えて学べるという新しいカタチといえます.
(補足1)
「(データサイエンス)学部」・・・1学部から成る
「(データサイエンス)学環」・・・複数の学部から成るので学部と呼ばず,学環と呼ぶ
(補足2)
大学設置基準の改正により新たに設けられた「学部等連係課程実施基本組織」(※1)の制度を,明星大学は東京都内の大学(学部)で初めて活用し,これにより日本初のデータサイエンス学環を新設しました.
(※1)令和元年 8 月に改正された大学設置基準により新たに学部等連係課程実施基本組織の制度が導入されました.この制度は,大学に置かれる複数の学部との緊密な連係及び協力の下,複数の学部が有する教員組織及び施設設備等の一部を用いて横断的な分野に係る教育課程を実施する学部以外の基本組織(「学部等連係課程実施基本組織」という)を置くことが可能というものです.この制度を用いて明星大学では「データサイエンス学環」を新設しました.
(補足3)
明星大学以外のいくつかの大学でも,学士課程である「学部」相当の教育組織「〇〇学環」が設置されています.たとえば,国立大学では,静岡大学,岐阜大学,和歌山大学,茨城大学,熊本大学,山形大学,山口大学,お茶の水女子大学に既に学士課程の「学環」があります.さらに,佐賀大学にも学士課程の「学環」が設置される予定のようです.また,いくつかの私立大学にも学士課程である「〇〇学環」があります(詳細は略します).今後も,学士課程の「〇〇学環」が増えてくるのではと思われます.
(註)なお,「学環」という名称ですが,大学の学士課程以外でも いくつかの大学院で「〇〇学環」と呼ばれる場合もあります(たとえば,東京大学,横浜国立大学,富山大学などの大学院).