PROFILE
左:Fred Alt 博士,水田准教授と共に 右:Klaus Rajewsky 博士、生命研の仲間と共に
北村大介
1959年佐賀県に生まれる。84年佐賀医科大学卒業。外科に入局するも臨床を経ず大学院へ進み、免疫血清学教室の渡邊武教授のもとで免疫学の研究を開始する。翌年、渡邊教授の移動に伴い、九州大学・生体防御医学研究所へ派遣となる。「免疫グロブリン(抗体)遺伝子がどうしてBリンパ球細胞でのみ転写されるか」をテーマに、遺伝子発現制御機構を研究する。88年、学位取得後、同研究所助手となり、その年の暮れ、ドイツ・ケルン大学(Klaus Rajewsky教授)へ留学。昭和天皇崩御、ベルリンの壁崩壊といった激動の日々に、黎明期のジーンターゲティングに従事、日本人初となる遺伝子ノックアウトマウス作製に成功。Bリンパ球細胞初期分化の制御機構を解明。1991年帰国、九州大学生体防御医学研究所助手、1994年、同助教授を経て、1995年より東京理科大学生命科学研究所教授。2006年より薬学部生命創薬科学科兼任。Bリンパ球細胞の分化・癌化・免疫応答が制御される免疫システムのメカニズムを解明すべく研究を行なっている。また、そのシステムの破綻がアレルギーや自己免疫疾患の原因と考えられているが、その病理メカニズムについても追求したい。基本的には誰も知らないことを見つけて人を喜ばせたい。また、免疫の関わる病気の予防や治療にも貢献したいと思う。趣味:主に70年代までの欧米のロックとジャズ、ギター、夢想(もちろん研究の)。好きなもの:美しいもの、論理、お笑い、サッカー。嫌いなもの:権威、暴力、低能。
E-mail
Back