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Last updated July 9, 2004


研究経歴



1984(S59)〜
1992(H4)年

「溶湯鍛造法による繊維強化金属の製造方法に関する研究」
 人工衛星搭載用軽量構造部材として、溶湯鍛造法を用いた繊維強化金属の製造方法に関する研究を行い、同材料の各種特性評価および適用化研究を実施。

☆1984(S59)年〜1990(H2)年
「炭化ケイ素(SiC)ウイスカ強化アルミ合金を用いた人工衛星用継ぎ手の開発」
  地球資源衛星(ERS - 1)用構造部材として搭載

☆1989(H1)年〜1991(H3)
「炭素短繊維強化アルミ合金を用いた低熱膨張・高熱伝導基板の開発」
  後に、電子部品用モジュールケースとして実用化

1990(H2)年〜
1993(H5) 年

「セラミックス系複合材料の力学的挙動に関する研究」
 セラミックスのもろさを改善し、耐環境性に優れる構造材料を開発することを目的に、セラミックス基複合材料の高靭化機構に関する基礎研究を実施した。主に注目したのは、ジルコニアの相変態およびウイスカ−添加による靭性の向上であり、この機構を実験的・解析的に明らかにした。この研究成果により、博士(工学)の学位を授与された。
学位論文題目「セラミックスの相変態による高靭化機構に関する研究」

1992(H4)年〜
1997(H9)年

「C/C複合材料のATREXエンジンへの適用化研究」
 現在宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開発が進められている、二段式スペースプレーン用エンジン(ATREXエンジン)のファン/タービン用材料として、C/C複合材料の適用可能性に関する研究を行った。同部材は、1500℃以上の高温で高速回転する部材であるため、C/C複合材料の適用が有力視されており、現在でも開発が進められている。

1993(H5)年〜

「耐熱複合材料の熱・機械的特性に関する研究」
 
1000℃以上の超高温域で用いられる構造材料の開発を目指してセラミックス系、炭素系複合材料の熱的、機械的特性評価とその高上に関して研究を行っている。 

☆1993(H5)年〜現在「C/C複合材料の強度発現機構の解明」
C/C複合材料では他の複合材料に比べ強化効率が低いことが知られている。この機構を解明することにより、C/C複合材料の力学特性を飛躍的に高上することが期待されている。現在、定性的な現象は明らかになってきており、理論的な力学モデルに着手している。また、この結果を元に、高強度化の方法についても検討している。

☆1997(H9)〜2001(H13)年
「セラミックス系複合材料の耐熱衝撃損傷機構に関する研究」

 セラミックスの耐熱衝撃性が高上の方法として、複合化が有効であることを検証するとともに、その機構解明を行った。

1998(H10)年〜 「高減衰能複合材料の開発」
 日本学術振興会 未来開拓学術研究推進事業「原子分子設計に基づく新機能材料の創製−高減衰能材料の開発と応用」(1998 ̄2002)の研究分担斜として参画し、複合材料を用いた高減衰能材料について研究を行った。現在では自動車用制振材料を開発するため、アルミ系複合材料の研究を行っている(トヨタ共研)。
2002(H14)年〜 「FIB装置によるナノ・マイクロプロセスと特性評価」
 東京理科大学ナノサイエンス・テクノロジー研究センターの発足に合わせて、マイクロマシンなどの微小機械システムに用いられる 材料の成形方法ならびに特性評価方法の研究に着手した。
2004(H16)年〜 「EB-PVD法により作製したナノコーティングの性能評価」
耐熱合金の耐熱性を高上させることを目的に開発されたEB-PVD法によるセラミックスコーティングについて、使用環境下における特性の変化について研究を開始した。現在は、主に温度暴露時間と靭性の関係について検討を進めている。

 


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