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project


建築のデリバリー
term 2009年10月

program

建築プロジェクトなどが実現することを、英語で“deliver”ということがあります。“竣工”のような作り手の論理で発せられる動詞ではなく、使い手を見据え、明確な目的語をもつ動詞です。日本建築学会『建築雑誌』2009年10月号で、伊藤准教授が「建築のデリバリー」という特集をまとめました。この特集では、完成までのプロセスの中で建築を“届けること=デリバリー”が取り上げられています。伊藤研究室では、近年の日本における公共的な建築作品を中心にデリバリーのデザインという視点から見直して方法論を整理する作業を行いました。また、特集で紹介された4つの事例の取材にも一部同行しました。


jounal

「建築雑誌」2009年10月号
I解題 
伊藤香織
II デリバリーの方法論 伊藤香織+東京理科大学伊藤研究室
     デリバリーの媒体
III デリバリーの編集 伊藤香織+平塚桂
 事例1  [区民や子どもたちに/公共劇場を届ける/プレオープニング・プログラム]
     演劇的プロセスによって共有される劇場-座・高円寺
     (芸術監督・佐藤信氏への取材)
 事例2  [子どもたちや教員に/学校を届ける/ワークショップ]
     専門家のコラボレーションで「体験」をつくる-高崎市立桜山小学校
     (WS企画運営・苅宿俊文氏への取材)
 事例3  [多様なステークホルダーに/まちを届ける/アーバンデザインセンター]
     公民学連携のまちづくり拠点-柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)
     (副センター長・前田英寿氏、ディレクター・丹羽由佳理氏への取材)
 事例4  [市民と各地の仲間に/港を届ける/施工のプロセス]
     海の市民がつくる7年都市-今治みなと再生(建築家・原広司氏への取材)
IV インタビュー
     鈴木明 建築空間のリアリティを深める体験が必要だ

 

        091207
    
「建築のデリバリー」(『建築雑誌』2009年10月号 第二 特集)