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研究内容

量子情報通信理論

未来の情報通信 究極の安全性を求めて


 現在普及が進んでいる光通信では、それまでの電流や電波を使った通信に比べて圧倒的に早く大量の情報を伝送することができるようになってきました。未来の情報通信では、光通信ではまだ実現されていない、光子などのミクロな粒子を信号に用いることに特徴があり、現在の光通信に比べて極めて安全で超高速大容量の通信が可能になるものと期待されています。このような未来の情報通信をきちんと取り扱うには、通信系がミクロであるという量子的な性質を取り入れた新しい通信(量子情報通信)の考え方を築き上げていくことが大切になります。この量子情報通信の典型的な例の一つに、量子テレポーテーションがあります。このような量子テレポーテーションなどの量子情報通信では、量子状態が盗聴(観測)などによる変化を識別することが理論的に可能になるので,究極的な安全性が保証された情報通信が可能になるものと期待されています

量子コンピュータ

未来の情報処理 究極の並列性を求めて


 未来のコンピュータとして注目されている量子コンピュータを実現するための基礎研究の一環として量子コンピュータを構成する量子論理ゲートの研究なども行っています。特に,量子系の統計は,光子などのボーズ・アインシュタイン統計に従う量子コンピュータを構成するものとして,
FTMゲートの基礎研究と,電子や陽子などのフェルミ・ディラック統計に従う量子コンピュータを構成するものとして,ESRを用いたファインマンゲートの基礎研究などを行っています。