研究目的
 ジェミニ型界面活性剤は通常の一鎖一親水基型の界面活性剤二分子がスペーサーにより親水基もしくはその近傍で連結された構造を有する界面活性剤である。通常の界面活性剤に比べて界面活性能が格段に優れる、少量の添加で優れた機能性を発現する、炭素数が多いのにもかかわらずクラフト点が低い、などの利点を有するため、近年、次世代型界面活性剤として大きな注目をあびている。しかしながら、ジェミニ型界面活性剤の研究は発展途上であり、その構造特性はまだまだ明らかになっていない。本研究ではこのジェミニ型界面活性剤に新たな官能基を導入することによって、種々の機能性を付与した新規機能性ジェミニ型界面活性剤の創製を目的としている。

将来の方向性
 新しい官能基を導入することによる高付加価値な機能性ジェミニ型界面活性剤の創製はもちろんのこと、ジェミニ型界面活性剤を実用化する上で最大の難点となっている合成コストの高さを克服した、低コストで環境負荷の少ないジェミニ型界面活性剤の合成経路の確立も同時に目指している。

キーワード

 ジェミニ型界面活性剤


関連装置

表面張力計      →  界面活性剤水溶液の表面張力測定
蛍光分光光度計    →  界面活性剤水溶液の臨界ミセル濃度の決定