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2010.06.10

戦略的物理製剤学研究基盤センターについて

戦略的物理製剤学研究基盤センター発足に伴い、センター長牧野公子よりご挨拶申し上げます。

このたび戦略的物理製剤学研究基盤センター長就任に際し、当センターの発足に至るまでの経緯からご報告申し上げます。

まず、戦略的物理製剤学研究基盤センターの前身であるDDS研究部門は、薬学部の野田キャンパス移転にともない平成15年度に発足し、初代部門長である寺田弘教授(薬学部)が、翌年DDS研究センター長に就任されました。
このセンターは平成16年度に文部科学省ハイテクリサーチセンター整備事業採択プロジェクトであり、結核などの慢性難治性感染症および肺がん治療を目的とした経肺吸収製剤を開発するとともに、手術を行うことなく治療できる低侵襲性乳がん治療法を開発してきました。
5年間の活動を経て、研究成果の一部は平成19年度に社会連携部の「低侵襲性乳がん治療DDS開発プロジェクト」に移行しました。

そして平成22年度に、文部科学省の私立大学戦略的研究基盤形成支援事業に「薬物の患部への効率的送達と副作用の軽減を目的としたナノDDSの設計と調製」のテーマで申請した本プロジェクトが採択され、戦略的物理製剤学研究基盤センターが発足しました。
結核、肺がんなどの肺疾患に関する研究に加えて、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や脳腫瘍などの難治性疾患に対する薬物療法を有効にするための薬物送達法(DDS)を開発すること、経粘膜治療や経皮吸収製剤を開発すること、そのための基剤開発、ナノDDSを開発すること等を目的としています。
このセンターは5グループ、すなわち、分子設計と薬物開発グループ、基剤開発グループ、DDS製剤の生理活性評価グループ、DDS開発評価グループ、DDS製剤の体内動態と代謝検討グループから形成され、国内外の基礎研究者、製薬企業、臨床医との産官学連携によって研究を展開しております。


東京理科大学総合研究機構
戦略的物理製剤学研究基盤センター長
牧野 公子